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サンパウロ安全情報


サンパウロでは銃器を使用した凶悪犯罪が昼夜を問わず発生しています。安全には特に留意して,楽しい旅行にしてください。 

1 治安情報概要(サンパウロ)

  下記の表は2013年におけるサンパウロ市,サンパウロ大都市圏(サンパウロ市を取り巻く38市),郊外(サンパウロ市,サンパウロ大都市圏を除く地域)の罪種別犯罪発生件数です。

 

市  内

サンパウロ大都市圏

郊 外

サンパウロ(合計)

   殺  人

1,184

1,086

2,175

4,445

  殺人未遂

1,459

1,236

3,203

5,898

   傷   害

38,017

27,245

107,404

172,666

   強盗殺人

140

96

143

379

   強   姦

2,903

2,504

6,650

12,057

   誘   拐

24

20

14

58

   薬物取引

7,404

5,651

30,501

43,556

 

 一 般

126,830

54,187

76,426

257,443

 強 盗

 車 両

50,714

26,907

21,130

98,751

 

 合 計

177,544

81,094

97,556

356,194

 

 一 般

201,000

73,930

267,846

542,776

 窃 盗

 車 両

48,443

22,465

45,855

116,763

 

 合 計

249,443

96,395

313,701

659,539

          ※  出典:サンパウロ州保安局犯罪統計(2014年1月)

上記の表からサンパウロ州においては,
殺人事件(強盗殺人を含む)
1日に約13件   
強盗事件(車両強盗を含む)
1日に約975件
もの凶悪事件が発生していることになります。
特に日本人被害の多い強盗事件の発生件数は,日本とは比べものにならないほど発生しており,2012年のデータで,サンパウロと日本の犯罪率(年間10万人当たり)を比較すると,

日本
2.87件
サンパウロ州
773.43件
サンパウロ市
1,378.66件

と,日本と比べそれぞれ約270倍,約480倍となっております。これらの数字は,あくまで被害届等により警察が認知した件数です。日本ではほとんどの凶悪事件を警察が認知していますが,サンパウロにおいては,被害者が警察に届け出ないケースが多くあると言われており,実際には上記以上の倍数で被害が発生していると推測されます。
また,サンパウロでは,今なおけん銃等の銃器が氾濫し,凶悪事件の9割はけん銃が使用されているとも言われています。少年による犯行であってもけん銃を所持している場合があります。従って,サンパウロでの強盗事件については,1つ対応を誤ればただの怪我ではすまないおそれがあり,強盗事件といっても日本とは危険度が全く異なることを認識してください。
当地特有の犯罪形態として,短時間誘拐(電撃誘拐)というものがあります。これは,車の乗降時やATM機にて現金の引き出しを行っているときなどに,犯人に襲われ,一定の時間車両内に監禁され所持金を強奪されたりするもので,当地においては強盗事件として分類されています。一定の時間けん銃等の武器を持った犯人に身体を拘束されることから身体被害を受ける危険性が高くなるので注意が必要です。通常の強盗事件ほど被害件数は多くありませんが,日本人被害は2012年に1件,2014年(2月末現在)に2件発生しています。

2 最近のサンパウロでの邦人被害

【1】グアルーリョス国際空港に到着し,空港駐車場より荷物を車両に積み込んだ後に車両に乗車し,目的地までの移動中,進行方向を車両にて塞がれ停止させられた上,賊が車両内に乗り込んで来て至る所連れ回した後,人目のつかない場所にて解放された短時間誘拐事件が2件発生しています。
【2】サンパウロ市内至る所で銃器を使用した強盗事件が多数発生しています。
【3】車両のタイヤをパンクさせ,タイヤ交換作業中に車内より鞄等を盗む窃盗事件がたびたび発生しています。

3 防犯対策

【1】移動はタクシー利用をお勧めします。但し,タクシー・ポントにあるタクシーを利用し,流しのタクシーは遠回りされたり,料金を高く請求されたりしますのでお止めください。
【2】徒歩の場合は,アクセサリー等は身に付けず,手荷物も最小限度にし,常に周囲に目線を配るなど警戒心を顕示してください。
【3】万一強盗に遭ったら絶対に抵抗しないでください。
【4】当館ホームページに掲載している「安全の手引き」に,当地における犯罪の形態や被害に遭わないための対応策等を掲載していますので,ご参考としてください。

4 被害に遭ってしまった場合

(1)抵抗しないことが大原則
路上で強盗に遭った場合には,相手が子供であっても絶対に抵抗しないでください。犯罪者は必ず銃かナイフを持っている,または近辺に仲間がいることを想定して対応してください。
(2)犯人を刺激しない。凝視しない。
犯人は興奮しているので,大声を出したり,逃げる素振りを見せることは危険です。銃器が氾濫しているブラジル国内では,犯人も命がけであり,被害者も何らかの武器を持っている可能性もありますので,急な行動を取ると反撃するものと勘違いされ,発砲や殴打されることがあります。

5 サンパウロでの緊急連絡先

・サンパウロ総領事館 +55-11-3254―0100
(夜間・休日も対応有)

・民事警察(英語可)
 被害に遭った場合に,こちらで届け出をすると証明書を発行してくれます。

サンパウロ市内
○中央市場付近
+55-11-3257-4475,3120-4417
住所Rua da Cantareira,390
○アニェンビ展示会場
+55-11-2226-0664,2226-0653
住所:Av. Olavo Fontoura, 1209 – Portao 31
○コンゴーニャス空港
+55-11-5090-9032
住所:Av. Washington Luiz

グアルーリョス市
○グアルーリョス国際空港
+55-11-2445-3260.2445-2221
住所:Rodovia Helio Smidt – Cumbica

カンピーナス市
○ヴィラコッポス国際空港
+55-19-3725-6634,3725-6633
住所:Rodovia Santos Dumont, km66

サントス市
○サントス港
+55-13-3221-2112,3662-1222

サンパウロにおける「安全の手引き」

過去の安全対策情報

 

 

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