クイアバ安全情報

クイアバ市においては，サンパウロ，リオデジャネイロ等の大都市と同じく強盗・窃盗などの犯罪が昼夜を問わず頻繁に発生しています。安全に留意して楽しい旅行にしてください。

１　クイアバの治安

  下記の表は，２０１０年から２０１２年におけるクイアバ都市圏（クイアバ市と同市の隣に位置し国際空港が所在するヴァルゼア・グランデ市を含む）及びクイアバ市を州都とするマトグロッソ州全体の主な犯罪発生件数です。この表から，クイアバ都市圏は，マトグロッソ州全体に比べて，邦人が被害に遭いやすい強盗事件の割合が高いことが分かります。

殺人及び強盗事件について，クイアバ都市圏と日本の犯罪率（年間１０万人当たり）を比較すると，

と，殺人が約５１倍，強盗が約４０４倍となっており，日本とは全く異なり危険度が高いことを認識してください。

２　クイアバでの犯罪の特徴

【１】夜間の強盗事件が多発！

夜間は人通りが少なくなり，街灯が少なく街全体が暗いことから，強盗事件が昼間に比べて多く発生しています。夜間に１人で出歩かないようにしてください。どうしても出る必要がある場合は，グループで行動してください。また，近距離でも歩かずにタクシー等を利用してください。

【２】中心部（セントロ）から離れて郊外に行くほど犯罪が増加傾向！

中心部から離れれば離れるほど道は暗くなり，治安は悪くなります。一見平和そうな場所でも，必ず犯罪者はいますので十分注意してください。

【３】薬物中毒者による強盗・窃盗事件発生！

クイアバ市の所在するマトグロッソ州はボリビアとの国境地帯を管轄しており，違法薬物の密輸入が行われています。従って，クイアバにも薬物中毒者が生活しており，薬物を買うために強盗や窃盗を敢行していますので注意してください。

【４】隣市ヴァルゼア・グランデ市では強盗事件の比率が高い！

クイアバに旅行するほとんどの方が利用する国際空港が所在するクイアバの隣市ヴァルゼア・グランデ市では特に強盗事件の発生が多発しています。過去３年（2010年から2012年）の犯罪統計では，強盗事件と窃盗事件の数がほぼ同数となっています。空港からホテルやスタジアムに向かう際はタクシーなどの交通機関を利用してください。空港周辺を徒歩で散策するようなことはしないでください。

【５】殺人事件の比率はサンパウロよりも高い！

クイアバの殺人事件の発生率は，サンパウロに比べて高くなっています。薬物売買に関わる抗争や家族や知人同士の喧嘩が原因である場合が多いのですが，中には強盗の被害者が犯人に抵抗したり逃走をしたりして射殺されることもありますので，抵抗や逃走はしないでください。

３　防犯対策

　以下の防犯対策を徹底して，犯罪被害に遭わないよう気をつけてください。これらは，ブラジル他都市においても共通ですので活用してください。

【１】タクシーを利用する際は，タクシー乗り場にあるタクシーを利用するようにしてください。流しのタクシーは遠回りされたり，料金を高く請求されたりします。ホテルやレストランでは，タクシーの手配を頼むなどして出来るだけ外を歩かないようにすることをお勧めします。

【２】アクセサリー等は身に付けず，手荷物も最小限度にし，常に周囲に目線を配るなど警戒心を顕示してください。また，被害を少なくするために，現金等の貴重品は分散所持を心がけてください。万一，強盗被害に遭遇した場合を考え，差し出し用の財布やある程度の現金を所持しておくのも良いでしょう。

【３】万一強盗に遭ったら絶対に抵抗しないでください。一般的に当地の強盗は金品さえ渡せば身体被害を受けることはほとんどありません。抵抗したり逃げようとするとけん銃で撃たれるケースもあります。

【４】単独行動はできるだけ控え，できるだけグループでの行動を心がけてください。特に夜間は犯罪被害に遭いやすいので気をつけてください。

【５】未成年のグループによるけん銃等の凶器を使用した路上強盗事件が多発していますのでご注意ください。特に夜間，道にたむろしている場合は危険ですので避けるようにしてください。

４　被害に遭ってしまった場合

　（１）抵抗しないことが大原則
路上で強盗に遭った場合には，相手が子供であっても絶対に抵抗しないでください。犯罪者は必ず銃かナイフを持っている，または近辺に仲間がいることを想定して対応してください。

　（２）犯人を刺激しない，凝視しない

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