サンパウロ安全対策情報:サンパウロ市における短時間誘拐の発生状況

平成29年11月6日
サンパウロ市における2017年1月~8月までの短時間誘拐の発生状況(邦人被害に限らず)、及び注意点について、以下の通りお知らせ致します。
 
1. 発生件数
(1) サンパウロ市全体
  279件
(2) 発生件数の多い地区
  ○ サント・アマロ  20件
  ○ ピニェイロス  17件
  ○ ラパ       16件
  ○ カンポ・リンポ 14件
  ○ モルンビ    11件
  ○ リオ・ピケーノ 10件
 
2. 発生傾向
(1) 車両にて仕事帰り途中のビジネスマンの被害が多い。
(2) 被害はサンパウロ市西地区に集中している。
(3) 主な発生時間帯は、月曜日~金曜日の18:00~24:00。
(4) カンピーナス等近隣都市でも発生しているが、サンパウロ市以外の都市での発生事例は少ない。
 
3. 対策
○ 通勤,通学の際は,建物の周囲に不審な人物や車両がいないか確認する。
○ 夫や子供が自宅を出る際,不審な車両が通勤の車両や通学バスなどを尾行していないか確認する。
○ 家族の行動日程などを使用人など関係のない第三者には話さない。
○ 通勤経路は3通りほど用意し,不規則に異なった経路を利用する。
○ 毎週○曜日に決まった場所に出かけるなどパターン化した行動は控える。
○ 高価な貴金属を身につけたり,目立つ服装や車両で外出しない。
○ 高級ブティックや宝石店などに出入りする際は,周囲に不審な者がいないか確認するほか,店を出た後に尾行されていないか点検する。
○ 車両で外出する際,後続車両に不審車がいる場合などは,家の周りを一周するなどして尾行されていないか確認する。
○ ゴルフ場など富裕層が出入りする施設には,できるだけ仲間同士声をかけあい、複数車両,複数人で行くようにする。
○ 犯人に抵抗したり,大声をだしたりせず,素直に指示に従う。
○ 必ず解放されるとの信念をもつ。
○ 犯人の顔を見つめたりせず,なるべく目をそらせて会話する。しかし,犯人の特徴は早期に掴んでおく。
 
 
※ 資料提供 Control Risks社
 
 
以上