総領事のご挨拶

2020/8/7
着任のご挨拶
在サンパウロ日本国総領事
桑名 良輔


はじめまして、この度サンパウロ総領事を拝命しました桑名良輔(くわなりょうすけ)と申します。
 
まず初めに、今回の新型コロナ感染症で不幸にして亡くなられた方々のご冥福をお祈りすると共に、ご家族に心よりおくやみを申し上げます。また、現在病床に伏せておられる方々にお見舞い申し上げます。
 
私は、外務省に入省後スペインで語学研修を行い、その後はボリビア、米国、チリ、ジュネーブに勤務し、直近は在メキシコ大使館で勤務しておりました。また本省とジュネーブ在勤時には主にWTOや経済連携協定(EPA)などの経済外交に携わってきました。
 
ブラジルとの出会いは約30年前になります。駆け出しの外交官としてボリビアで在勤していた折にサンパウロのリベルダージに日本食の買い出しにやって来たのが最初です。その際、ブラジルの豊かさ、広大さ、多様性、奥深さ、人々のエネルギー、そしてそこでしっかりと根付いた日系の方々の活力に感銘を受けました。
 
あれから30年の月日が流れ世界は大きく変貌し、ブラジルをはじめとした新興国の存在感が大きく高まりました。サンパウロは、引き続き世界最大規模の日系コミュニティを有するラ米最大のビジネス拠点・文化の発信地であり、我が国にとって大変重要な都市です。今回ここサンパウロの総領事に任命されたことは大変な名誉であり、また、同時に身の引き締まる思いを感じています。
 
私ども総領事館の任務である(1)邦人の皆様の健康と安全の確保、(2)本邦企業の発展と日伯経済関係の促進、(3)日本文化の発信とそれを通じた日伯相互理解と友好親善の促進のために全力を尽くして参る所存です。また、これらの任務を遂行するにあたっては、日伯間の架け橋である日系社会をはじめとした皆様のお力添えが不可欠です。どうぞご支援を賜りますよう、よろしくお願いします。
 
サンパウロだけでなく、管内のマット・グロッソ州、マット・グロッソ・ド・スル州、三角ミナス地域にも伺って、皆さんとお会いして、ブラジルのこと、各州のこと等を教えて頂きたいと思っています。まだまだコロナ禍が続いており、当面は直接お会いすることは叶わないかもしれませんが、まずはビデオ会議等の手段も活用しながらご挨拶をしたいと考えております。
 
新型コロナや温暖化も含めて、これまでの常識が通用しない新しい時代が始まっており、私達はこの新常態といわれる新たな現実に適応して、挨拶やビジネスの仕方を含めて私たちの生活を見直さなければならないと言われています。
 
しかし、決して失ってはいけない本質があると思います。その中でも特に重要なことは人と人とのつながり、絆です。私たちの先輩方が積み上げてきたブラジル人と日本人とのつながり、そして日本とブラジルのつながりをさらに太く強靭にしていくこと、これが私達に課せられた大きな課題だと思っています。
 
新たな日常に適応しつつ、総領事館を挙げて皆様と共にこの課題に取り組んでまいりたいと思います。皆さまもお困りのこと、お気づきの点等ございましたら、当館までどうぞお気軽にご相談ください。