海外安全対策情報:平成30年度第1四半期(平成30年4月~6月)
平成30年7月12日
1. 社会・治安情勢
サンパウロの治安は依然として回復の兆しを見せず,サンパウロ市及び周辺の都市においては,拳銃を使用した強盗事件や強盗殺人事件などの凶悪事件が昼夜を問わず多発している。また,サンパウロ市中心部のパウリスタ大通りを中心に,様々な目的を掲げるデモが頻繁に発生している。
2. 一般犯罪・凶悪事件の傾向
(1) 殺人の発生件数は減少しているものの,邦人被害が多発している強盗や窃盗については高止まりの状態にある。特に強盗事件については,そのほとんどが拳銃を使用したものであり,逃走や抵抗したりすると命に危険がおよぶ可能性が高いため,細心の注意が必要である。
(2) 邦人被害
ア 強盗
(ア) 4月6日午後8時40分頃,被害者がドウトール・ハファエウ・ジ・バホス通りにあるレストランに徒歩で向かう途中,賊2名が前後から走って現れ,装飾品を要求。前方の賊から拳銃で脅され,後方の賊から組み付かれる状態となり,装飾品を強奪された。
(イ) 5月17日午後9時45分頃,被害者がパライゾ地区パウリスタ大通りとテイシェイラ・ダ・シウヴァ通りの交差点で自転車に乗り,パウリスタ大通りをベラ・ヴィスタ側へ渡るため,信号待ちをしていたところ,突然後ろから賊に掴まれ,自転車を渡すよう要求された。凶器を所持している可能性があったため,要求に従い自転車を渡した。
(ウ) 6月22日午後0時30分頃,被害者が自転車にてサンパウロ市ピニェイロス地区パウロ大通りとリスボン通りの交差点付近の自転車専用レーンを走行中,前方から現れた賊1名(少年)に自転車を掴まれ,自転車を無理矢理止めさせられた。同自転車を奪うために身体を殴られる等されたため,反射的に抵抗したところ,賊は別の場所に待機していた仲間に助けを求めた。しかし,付近の通行者が異変に気づき,犯行現場に集まってきたため,賊は犯行を断念し逃走した。
イ 窃盗
(ア) 4月7日午後7時頃,被害者が徒歩にて地下鉄ヴィラ・マリアナ駅に向かう途中,携帯電話で現在地を確認していたところ,後方から進行してきた自転車に乗った賊に携帯電話と同電話のケースに入れていたデビットカードをひったくられた。
(イ) 4月16日午前9時40分頃,パライゾ地区アフォンソ・デ・フレイタス通りから地下鉄アナ・ローザ駅付近へ徒歩で向かう途中,何者かにリュックサックを開けられ,中にあった携帯電話を盗まれた。被害者はリュックを背負っていたため,目的地に到着してから携帯がなくなっていることに気がついたもの。
(ウ) 5月4日午後8時30分頃,被害者がベラ・ヴィスタ地区ジャパン・ハウス付近の歩道上にて,携帯アプリを使用しタクシーを呼んでいたところ,自転車に乗った若者に携帯電話を引ったくられた。
(エ) 5月29日午前8時30分頃,パウリスタ大通り所在のショッピングセンター内飲食店にて,被害者が店内で足下にリュックサックを置き,飲食しながら読書していたところ,気づかぬ間に同リュックサックを窃取され,店を出ようとした際に気付き,本件被害を認知した。
(オ) 6月20日午前10時頃,被害者は,サンパウロ市営市場付近を徒歩で移動中,交差点で信号待ちをしていたところ,後方より自転車に乗った賊にショルダーバックを引ったくられた。
3. テロ・爆弾事件発生状況
テロ事件の発生は認知していないが,現金を目的とするATMの爆破はサンパウロ州郊外を中心に多数発生している。
4. 誘拐・脅迫事件発生状況
邦人被害は認知していない。
5. 日本企業の安全に関わる諸問題
5月下旬に,ガソリン・ディーゼルの値上げ要求に起因する,トラックやバスの大規模ストライキが発生,物資の輸送等に多大な損害が発生した。
サンパウロの治安は依然として回復の兆しを見せず,サンパウロ市及び周辺の都市においては,拳銃を使用した強盗事件や強盗殺人事件などの凶悪事件が昼夜を問わず多発している。また,サンパウロ市中心部のパウリスタ大通りを中心に,様々な目的を掲げるデモが頻繁に発生している。
2. 一般犯罪・凶悪事件の傾向
(1) 殺人の発生件数は減少しているものの,邦人被害が多発している強盗や窃盗については高止まりの状態にある。特に強盗事件については,そのほとんどが拳銃を使用したものであり,逃走や抵抗したりすると命に危険がおよぶ可能性が高いため,細心の注意が必要である。
(2) 邦人被害
ア 強盗
(ア) 4月6日午後8時40分頃,被害者がドウトール・ハファエウ・ジ・バホス通りにあるレストランに徒歩で向かう途中,賊2名が前後から走って現れ,装飾品を要求。前方の賊から拳銃で脅され,後方の賊から組み付かれる状態となり,装飾品を強奪された。
(イ) 5月17日午後9時45分頃,被害者がパライゾ地区パウリスタ大通りとテイシェイラ・ダ・シウヴァ通りの交差点で自転車に乗り,パウリスタ大通りをベラ・ヴィスタ側へ渡るため,信号待ちをしていたところ,突然後ろから賊に掴まれ,自転車を渡すよう要求された。凶器を所持している可能性があったため,要求に従い自転車を渡した。
(ウ) 6月22日午後0時30分頃,被害者が自転車にてサンパウロ市ピニェイロス地区パウロ大通りとリスボン通りの交差点付近の自転車専用レーンを走行中,前方から現れた賊1名(少年)に自転車を掴まれ,自転車を無理矢理止めさせられた。同自転車を奪うために身体を殴られる等されたため,反射的に抵抗したところ,賊は別の場所に待機していた仲間に助けを求めた。しかし,付近の通行者が異変に気づき,犯行現場に集まってきたため,賊は犯行を断念し逃走した。
イ 窃盗
(ア) 4月7日午後7時頃,被害者が徒歩にて地下鉄ヴィラ・マリアナ駅に向かう途中,携帯電話で現在地を確認していたところ,後方から進行してきた自転車に乗った賊に携帯電話と同電話のケースに入れていたデビットカードをひったくられた。
(イ) 4月16日午前9時40分頃,パライゾ地区アフォンソ・デ・フレイタス通りから地下鉄アナ・ローザ駅付近へ徒歩で向かう途中,何者かにリュックサックを開けられ,中にあった携帯電話を盗まれた。被害者はリュックを背負っていたため,目的地に到着してから携帯がなくなっていることに気がついたもの。
(ウ) 5月4日午後8時30分頃,被害者がベラ・ヴィスタ地区ジャパン・ハウス付近の歩道上にて,携帯アプリを使用しタクシーを呼んでいたところ,自転車に乗った若者に携帯電話を引ったくられた。
(エ) 5月29日午前8時30分頃,パウリスタ大通り所在のショッピングセンター内飲食店にて,被害者が店内で足下にリュックサックを置き,飲食しながら読書していたところ,気づかぬ間に同リュックサックを窃取され,店を出ようとした際に気付き,本件被害を認知した。
(オ) 6月20日午前10時頃,被害者は,サンパウロ市営市場付近を徒歩で移動中,交差点で信号待ちをしていたところ,後方より自転車に乗った賊にショルダーバックを引ったくられた。
3. テロ・爆弾事件発生状況
テロ事件の発生は認知していないが,現金を目的とするATMの爆破はサンパウロ州郊外を中心に多数発生している。
4. 誘拐・脅迫事件発生状況
邦人被害は認知していない。
5. 日本企業の安全に関わる諸問題
5月下旬に,ガソリン・ディーゼルの値上げ要求に起因する,トラックやバスの大規模ストライキが発生,物資の輸送等に多大な損害が発生した。