海外安全対策情報: 令和元年度第1四半期(4月~6月)
令和元年7月4日
1. 社会・治安情勢
サンパウロの治安は依然として回復の兆しを見せず,サンパウロ市及び周辺の都市においては,けん銃を使用した強盗事件や強盗殺人事件などの凶悪事件が昼夜を問わず多発している。また,サンパウロ市中心部のパウリスタ大通りを中心に,様々な目的を掲げるデモが頻繁に発生している。
2. 一般犯罪・凶悪事件の傾向
(1)殺人・強盗・窃盗の認知件数は減少しているものの,邦人被害は多発しており,そのほとんどがけん銃を使用したもので,逃走や抵抗を企てると命に危険がおよぶ可能性が高いため,細心の注意が必要である。
(2)邦人被害
ア 殺人
(ア) 4月15日(日)20時25分頃,サンパウロ市内Vila Brasilina地区の被害者宅(当館より南東に約9.0kmの距離)において,被害者が自宅で夕食をとっていたところ,けん銃を所持した2人組の賊が塀を乗り越え自宅敷地内に侵入した。その際,自宅玄関扉が開いていたことから,被害者は慌てて玄関扉を閉めようとし,賊の一名と玄関扉の押し合いになり,賊はけん銃を発砲し被害者は被弾,病院に搬送されるも同病院で死亡が確認されたもの。
イ 強盗
(ア) 4月3日(水)16時40分頃,サンパウロ市内Paraíso 地区の英会話学校(当館より南東に約1.0kmの距離)において,男2名が客を装い英会話学校に侵入,校内に居た職員や保護者にけん銃を突きつけ,現金,パソコン,携帯電話等を強取したもの。
(イ) 4月6日(土)17時10分頃,サンパウロ市内Bela Vista地区Cincinato Braga通り上のTeixeira da Silva通りとの交差点付近(当館より南東に約300mの距離)において,被害者が徒歩にて通行中,5~6名からなる若年の集団を前方に目撃したので,危険を察知して道路の反対に渡るなど回避を試みたものの,犯人集団は2グループに分かれ,犯人の襲撃を回避できず、両腕を掴まれて財布・携帯電話を強奪されたもの。
(ウ) 6月27日(木)19時20分頃,サンパウロ市Vila Mariana地区R. VergueiroとR. Dr. Jose de Queiros Aranhaの交差点(当館より南に約2.3kmの距離)において,被害者が、自家用車で帰宅途中、交差点で信号待ちの際に携帯を操作していたところ、前方から歩いて近づく黒人男性に運転席の窓ガラスを叩かれた。チップを頼まれていると思い、手でNOサインをしたが、再度、固い物で叩かれる音がしたので顔を上げると、犯人はけん銃を見せながら窓を開けるよう要求した。犯人の要求に従い、携帯と腕時計を手渡し、現金は所持していない旨を伝えると、犯人は後続車両に向かい、繰り返し強盗を行ったもの。
ウ 窃盗
(ア) 4月1日(月)18時30分頃,サンパウロ市内パウリスタ通り(ジャルジン側のPamplona通りとCampinas通りの間)(当館より南西に約200mの距離)において,被害者が大通りを徒歩にて通行していたところ,途中,所持していた肩掛けポーチに何か当たったのを感じたが,あまり気にとめなかった。その後通行人から同ポーチが空いていることを指摘されたので,内容を確認したところ携帯電話がなくなっていたもの。
(イ) 6月13日(木)15時00分頃,サンパウロ市Itaim Bibi地区(当館より南西に約5.0kmの距離)において被害者が乗車したUberが走行中に右側の後輪がパンクし路肩に駐車、運転手がタイヤ交換を始めた。タイヤ交換が終わり、車へ戻ると後部座席の右側に置いてあったバック2個がなくなっていたもの。 なお,車両は無施錠であったが、タイヤ交換中,被害者は降車し、車両周辺を歩きながら警戒しており,通行人から話しかけられる等されておらず、不審な人物を目撃していないとのこと。
エ 詐欺未遂
(ア) 5月14日(火)13時30分頃,当地日系企業事務所長に対し,東京本社社長を名乗る人物から架電があり,嘘の投資話しをもちかけられるも,不審に思い切電。なお,詐欺電話は非通知でなく「81-××××-××××」と表示されており、「81」は日本の国番号(ブラジル国内ではレシフェの市外局番)、「××××-××××」は当該企業(本社)の日本国内の電話番号(代表)と同じであり、綿密で計画的な犯行であることが覗える。発信元の電話番号の入手方法については、回線の乗っ取り等の可能性もあるが不明。
3. テロ・爆弾事件発生状況
テロ事件の発生は認知していないが,現金を目的とするATMの爆破はサンパウロ州郊外を中心に多数発生している。
4. 誘拐・脅迫事件発生状況
邦人被害は認知していない。
5. 日本企業の安全に関わる諸問題
前記「詐欺電話」の発生があったもの。
サンパウロの治安は依然として回復の兆しを見せず,サンパウロ市及び周辺の都市においては,けん銃を使用した強盗事件や強盗殺人事件などの凶悪事件が昼夜を問わず多発している。また,サンパウロ市中心部のパウリスタ大通りを中心に,様々な目的を掲げるデモが頻繁に発生している。
2. 一般犯罪・凶悪事件の傾向
(1)殺人・強盗・窃盗の認知件数は減少しているものの,邦人被害は多発しており,そのほとんどがけん銃を使用したもので,逃走や抵抗を企てると命に危険がおよぶ可能性が高いため,細心の注意が必要である。
(2)邦人被害
ア 殺人
(ア) 4月15日(日)20時25分頃,サンパウロ市内Vila Brasilina地区の被害者宅(当館より南東に約9.0kmの距離)において,被害者が自宅で夕食をとっていたところ,けん銃を所持した2人組の賊が塀を乗り越え自宅敷地内に侵入した。その際,自宅玄関扉が開いていたことから,被害者は慌てて玄関扉を閉めようとし,賊の一名と玄関扉の押し合いになり,賊はけん銃を発砲し被害者は被弾,病院に搬送されるも同病院で死亡が確認されたもの。
イ 強盗
(ア) 4月3日(水)16時40分頃,サンパウロ市内Paraíso 地区の英会話学校(当館より南東に約1.0kmの距離)において,男2名が客を装い英会話学校に侵入,校内に居た職員や保護者にけん銃を突きつけ,現金,パソコン,携帯電話等を強取したもの。
(イ) 4月6日(土)17時10分頃,サンパウロ市内Bela Vista地区Cincinato Braga通り上のTeixeira da Silva通りとの交差点付近(当館より南東に約300mの距離)において,被害者が徒歩にて通行中,5~6名からなる若年の集団を前方に目撃したので,危険を察知して道路の反対に渡るなど回避を試みたものの,犯人集団は2グループに分かれ,犯人の襲撃を回避できず、両腕を掴まれて財布・携帯電話を強奪されたもの。
(ウ) 6月27日(木)19時20分頃,サンパウロ市Vila Mariana地区R. VergueiroとR. Dr. Jose de Queiros Aranhaの交差点(当館より南に約2.3kmの距離)において,被害者が、自家用車で帰宅途中、交差点で信号待ちの際に携帯を操作していたところ、前方から歩いて近づく黒人男性に運転席の窓ガラスを叩かれた。チップを頼まれていると思い、手でNOサインをしたが、再度、固い物で叩かれる音がしたので顔を上げると、犯人はけん銃を見せながら窓を開けるよう要求した。犯人の要求に従い、携帯と腕時計を手渡し、現金は所持していない旨を伝えると、犯人は後続車両に向かい、繰り返し強盗を行ったもの。
ウ 窃盗
(ア) 4月1日(月)18時30分頃,サンパウロ市内パウリスタ通り(ジャルジン側のPamplona通りとCampinas通りの間)(当館より南西に約200mの距離)において,被害者が大通りを徒歩にて通行していたところ,途中,所持していた肩掛けポーチに何か当たったのを感じたが,あまり気にとめなかった。その後通行人から同ポーチが空いていることを指摘されたので,内容を確認したところ携帯電話がなくなっていたもの。
(イ) 6月13日(木)15時00分頃,サンパウロ市Itaim Bibi地区(当館より南西に約5.0kmの距離)において被害者が乗車したUberが走行中に右側の後輪がパンクし路肩に駐車、運転手がタイヤ交換を始めた。タイヤ交換が終わり、車へ戻ると後部座席の右側に置いてあったバック2個がなくなっていたもの。 なお,車両は無施錠であったが、タイヤ交換中,被害者は降車し、車両周辺を歩きながら警戒しており,通行人から話しかけられる等されておらず、不審な人物を目撃していないとのこと。
エ 詐欺未遂
(ア) 5月14日(火)13時30分頃,当地日系企業事務所長に対し,東京本社社長を名乗る人物から架電があり,嘘の投資話しをもちかけられるも,不審に思い切電。なお,詐欺電話は非通知でなく「81-××××-××××」と表示されており、「81」は日本の国番号(ブラジル国内ではレシフェの市外局番)、「××××-××××」は当該企業(本社)の日本国内の電話番号(代表)と同じであり、綿密で計画的な犯行であることが覗える。発信元の電話番号の入手方法については、回線の乗っ取り等の可能性もあるが不明。
3. テロ・爆弾事件発生状況
テロ事件の発生は認知していないが,現金を目的とするATMの爆破はサンパウロ州郊外を中心に多数発生している。
4. 誘拐・脅迫事件発生状況
邦人被害は認知していない。
5. 日本企業の安全に関わる諸問題
前記「詐欺電話」の発生があったもの。