海外安全対策情報:令和元年度第3四半期 (10月~12月)
令和2年1月9日
1. 社会・治安情勢
サンパウロの治安は依然として回復の兆しを見せず,サンパウロ市及び周辺の都市においては,けん銃を使用した強盗事件や強盗殺人事件などの凶悪事件が昼夜を問わず多発している。また,サンパウロ市中心部のパウリスタ大通りを中心に,様々な目的を掲げるデモが頻繁に発生している。
2. 一般犯罪・凶悪事件の傾向
(1) 殺人・強盗・窃盗の認知件数は減少しているものの,邦人被害は多発しており,そのほとんどがけん銃を使用したもので,逃走や抵抗を企てると命に危険がおよぶ可能性が高いため,細心の注意が必要である。
(2) 邦人被害
ア 窃盗
10月26日(土)13時頃,サンパウロ市セントロ地区セー駅付近において,被害者が旅行会社主催の観光ツアーに参加し,ツアー解散後,タクシーを呼ぶため駅前路上で携帯電話を操作していたところ,自転車乗車の男女2人組に携帯電話(iPhone)をひったくられたもの。
イ 強盗
(A) 11月6日(水)午後8時頃,サンパウロ市ノーヴィ・デ・ジューリョ通りにおいて,被害者が社用車で移動中、信号待ちのため停止していたところ、何者かが助手席の窓ガラスを割ろうとした。幸い、防弾車だったため、窓ガラスに傷がついただけですみ、助手席に置いてあった鞄は盗まれずに済んだ。被害者に人的被害はなし。
(B) 11月27日(水)午後8時30分頃,被害者が終業後,パウリスタ大通りでの用事を済ませ、パライゾ地区方向へ徒歩で帰宅していたところ、賊1名(10代、140cm程度、短パン、Tシャツ、ビーチサンダル)に腕を掴まれ、財布を渡すよう要求された。賊があまりにも小柄であったため、財布を出すそぶりをしつつ、交渉を試みたが、4、5名の仲間がすぐに合流し、四方八方から行く手を塞がれ、財布を強奪された。当時,雨が降っていたこともあり、普段より人通りが少なかった。被害者に人的被害はなし。
(C) 12月8日(日)午後8時頃,サンパウロ市リベルダージ地区グリセリオ通りにおいて,被害者が車両を運転中に本件発生場所を右折するため徐行していたところ,小中学生くらいの少年5名程から投石を受けた。少年らは車両を取り囲みドアを開けようとしたが,車両は防弾車でドアはロックされていたため,車両ボディが破損しドアガラスにひび割れは入ったものの,犯人の侵入は回避でき,そのまま車両を走らせ待避することができた。被害者に人的被害はなし。
(D) 12月18日午前0時頃,被害者が終業後、パウリスタ大通りを徒歩で帰宅していたところ,売店の陰から面前に突然賊3名が現れた。身の危険を感じ咄嗟に走り去ろうとするも追いつかれ,後ろから羽交い締めにされ,転倒し地面に顔面を強打,前歯が欠けると共に持っていた手提げ鞄を落としてしまい,賊が手提げ鞄を奪ってそのまま立ち去っていったもの。同時間帯,雨は止んでいたが深夜帯ということもあり人通りはほとんどなかった。
3. テロ・爆弾事件発生状況
テロ事件の発生は認知していないが,現金を目的とするATMの爆破はサンパウロ州郊外を中心に多数発生している。
4. 誘拐・脅迫事件発生状況
邦人被害は認知していない。
5. 日本企業の安全に関わる諸問題
(1) 詐欺未遂
11月12日(火)当地日系企業事務所長に対し,東京本社社長を名乗る人物から架電があり,海外送金担当部署に取り次いで欲しいと言われるも不審に思い切電したもの。なお,詐欺電話は非通知でなく「81-3●●●●-1111」と表示されており、「81」は日本の国番号(ブラジル国内ではレシフェの市外局番)、「3●●●●-1111」は当該企業(本社)の日本国内の電話番号(代表)と同じであり、綿密で計画的な犯行であることが覗える。発信元の電話番号の入手方法については、回線の乗っ取り等の可能性もあるが不明。
サンパウロの治安は依然として回復の兆しを見せず,サンパウロ市及び周辺の都市においては,けん銃を使用した強盗事件や強盗殺人事件などの凶悪事件が昼夜を問わず多発している。また,サンパウロ市中心部のパウリスタ大通りを中心に,様々な目的を掲げるデモが頻繁に発生している。
2. 一般犯罪・凶悪事件の傾向
(1) 殺人・強盗・窃盗の認知件数は減少しているものの,邦人被害は多発しており,そのほとんどがけん銃を使用したもので,逃走や抵抗を企てると命に危険がおよぶ可能性が高いため,細心の注意が必要である。
(2) 邦人被害
ア 窃盗
10月26日(土)13時頃,サンパウロ市セントロ地区セー駅付近において,被害者が旅行会社主催の観光ツアーに参加し,ツアー解散後,タクシーを呼ぶため駅前路上で携帯電話を操作していたところ,自転車乗車の男女2人組に携帯電話(iPhone)をひったくられたもの。
イ 強盗
(A) 11月6日(水)午後8時頃,サンパウロ市ノーヴィ・デ・ジューリョ通りにおいて,被害者が社用車で移動中、信号待ちのため停止していたところ、何者かが助手席の窓ガラスを割ろうとした。幸い、防弾車だったため、窓ガラスに傷がついただけですみ、助手席に置いてあった鞄は盗まれずに済んだ。被害者に人的被害はなし。
(B) 11月27日(水)午後8時30分頃,被害者が終業後,パウリスタ大通りでの用事を済ませ、パライゾ地区方向へ徒歩で帰宅していたところ、賊1名(10代、140cm程度、短パン、Tシャツ、ビーチサンダル)に腕を掴まれ、財布を渡すよう要求された。賊があまりにも小柄であったため、財布を出すそぶりをしつつ、交渉を試みたが、4、5名の仲間がすぐに合流し、四方八方から行く手を塞がれ、財布を強奪された。当時,雨が降っていたこともあり、普段より人通りが少なかった。被害者に人的被害はなし。
(C) 12月8日(日)午後8時頃,サンパウロ市リベルダージ地区グリセリオ通りにおいて,被害者が車両を運転中に本件発生場所を右折するため徐行していたところ,小中学生くらいの少年5名程から投石を受けた。少年らは車両を取り囲みドアを開けようとしたが,車両は防弾車でドアはロックされていたため,車両ボディが破損しドアガラスにひび割れは入ったものの,犯人の侵入は回避でき,そのまま車両を走らせ待避することができた。被害者に人的被害はなし。
(D) 12月18日午前0時頃,被害者が終業後、パウリスタ大通りを徒歩で帰宅していたところ,売店の陰から面前に突然賊3名が現れた。身の危険を感じ咄嗟に走り去ろうとするも追いつかれ,後ろから羽交い締めにされ,転倒し地面に顔面を強打,前歯が欠けると共に持っていた手提げ鞄を落としてしまい,賊が手提げ鞄を奪ってそのまま立ち去っていったもの。同時間帯,雨は止んでいたが深夜帯ということもあり人通りはほとんどなかった。
3. テロ・爆弾事件発生状況
テロ事件の発生は認知していないが,現金を目的とするATMの爆破はサンパウロ州郊外を中心に多数発生している。
4. 誘拐・脅迫事件発生状況
邦人被害は認知していない。
5. 日本企業の安全に関わる諸問題
(1) 詐欺未遂
11月12日(火)当地日系企業事務所長に対し,東京本社社長を名乗る人物から架電があり,海外送金担当部署に取り次いで欲しいと言われるも不審に思い切電したもの。なお,詐欺電話は非通知でなく「81-3●●●●-1111」と表示されており、「81」は日本の国番号(ブラジル国内ではレシフェの市外局番)、「3●●●●-1111」は当該企業(本社)の日本国内の電話番号(代表)と同じであり、綿密で計画的な犯行であることが覗える。発信元の電話番号の入手方法については、回線の乗っ取り等の可能性もあるが不明。