海外安全対策情報:令和2年度第2四半期 (7月~9月)

令和2年10月8日
1 社会・治安情勢
  サンパウロの治安は依然として回復の兆しを見せず,サンパウロ市及び周辺の都市においては,けん銃を使用した強盗事件や強盗殺人事件などの凶悪事件が昼夜を問わず多発している。また,新型コロナウィルス感染拡大による経済への打撃から,更なる治安の悪化が懸念される。
 
2 一般犯罪・凶悪事件の傾向
(1)殺人・強盗・窃盗の認知件数は減少しており,当地駐在員の数が激減していることに加え,多くの駐在員が在宅勤務を行っていることから,邦人が被害となる事件の発生も落ち着いているが,決して当地の治安が改善された訳ではなく,変わらずけん銃を使用した強盗事件は多発しており,逃走や抵抗を企てると命に危険がおよぶ可能性が高いため,細心の注意が必要である。
(2)邦人被害
  ア 窃盗
  被害者(駐在員)はサンパウロ州内遠隔地のマンションに居住している者であるが、事件当日となる8月13日(木)は朝から夕方まで出勤のため自宅を不在にしていた。夕方帰宅したところ自宅内が荒らされていることに気づき、警察に通報した。被害者及び警察等の関係者(防犯カメラ検証)によると、マンション管理人がマンション内への入場者チェックを怠ったことで、犯人2人組が午後2時頃にマンション内に居住者を装い侵入し、バール様の物で玄関扉をこじ開けたとみられる。被害者は犯人と鉢合わせることがなかったので身体的被害はなし。被害品は現金、ノートパソコン、ipad、衣類等。
                                              
3 テロ・爆弾事件発生状況
テロ事件の発生は認知していないが,現金を目的とするATMの爆破はサンパウロ州郊外を中心に多数発生している。
 
4 誘拐・脅迫事件発生状況
  邦人被害は認知していない。
 
5 日本企業の安全に関わる諸問題
  特段の情報はない。