平成30年度外務大臣表彰受賞者について
平成30年7月17日
主催者:外務省
発表日:2018年7月17日(火)
事業要約:平成30年度外務大臣表彰受賞者(在サンパウロ日本国総領事館管轄内)は以下のとおり決定しました。
発表日:2018年7月17日(火)
事業要約:平成30年度外務大臣表彰受賞者(在サンパウロ日本国総領事館管轄内)は以下のとおり決定しました。
氏名 | 肩書き | 住所 |
馬欠場 卯一郎 | 柔道指導者 | サンパウロ州 バストス市 |
(主な功績) 馬欠場氏は,三重県出身でブラジル・バストス市在住の柔道指導者。1972年,柔道選手から指導者に転向し,爾来46年,柔道の普及および柔道を通じた規律と克己の精神の浸透に努めた。同氏が市に働きかけ,市民の協力を得て設置されたバストス道場は中南米随一の規模を誇り,日本の強化合宿をモデルにした寒稽古,暑中稽古にはブラジル国内外から世界選手権や五輪を目指す候補選手らが参加する。同道場からは五輪,ブラジル選手権などのメダリストを輩出し,同国における柔道の普及に大きく貢献している。 |
氏名 | 肩書き | 住所 |
大橋 健三 | サントス日本人会会長補佐 | サンパウロ州 サントス市 |
(主な功績) 大橋氏は,ブラジル移住後珈琲業界で就労し,珈琲審査員資格を取得。日本との珈琲貿易において,その的確なアドバイスは大きな支えとなった。また,サントス日本人会会長補佐として長年にわたり歴代会長を補佐し,活動を支援。日本人移住者が最初に到着したサントスにて,日本人移住と日本人会の歴史をまとめ,伝えたことは,戦時中にブラジル政府に接収されていたサントス日本人会館の返還にも寄与することとなった。このように同氏の貢献は大きく,日伯友好関係促進と日系社会活動活性化に寄与している。 |
氏名 | 肩書き | 住所 |
サムエル・モレイラ・ダ・シルバ・ジュニオル | 前サンパウロ州政府文官長 | サンパウロ州 サンパウロ市 |
(主な功績) モレイラ氏は,レジストロ市長,サンパウロ州議会議長,サンパウロ州政府文官長を歴任する中で,常に日系社会に寄り添い日系社会活動の活性化に尽力してきた。レジストロ市長在任時は,レジストロ市灯籠流しや盆踊り,日系団体の会館及び移民史料館建設に大きく貢献した他,州議会議員としてイグアッペ市,レジストロ市,セッテ・パラス市における日本開拓移民入植百周年記念を盛大に祝う等,日系社会活動とサンパウロ州の連携に尽力し続けており,サンパウロ州における日系社会活動の発展に大きく貢献している。 |
氏名 | 肩書き | 住所 |
与儀 上原 昭雄 | サンパウロ日伯援護協会会長 | サンパウロ州 サンパウロ市 |
(主な功績) 与儀氏は,ブラジル日本都道府県人会連合会会長として,「日本祭り」の更なる拡充を図り,コスプレや漫画・アニメ等,若者を魅了する企画で若年層の参加者を増加させ,日伯文化交流を促進した。また,ブラジル沖縄県人会会長として南米諸国の沖縄県人会と母県との連携を深め,活動の発展に尽力した。さらに,サンパウロ日伯援護協会会長として指導力を発揮し医療環境を整備,当地日系社会及び駐在員の社会福祉環境の向上に大きく貢献するとともに,ブラジル社会の福祉事業の改善にも尽力している。 |
氏名 | 肩書き | 住所 |
安永 ルイス | プロミッソン日伯学校 ボランティア教師 | サンパウロ州 プロミッソン市 |
(主な功績) 安永氏は,プロミッソン日伯文化体育協会会長,ブラジル日本人移住100周年記念プロミッソン祭典委員会委員長を歴任し,「移民の故郷」と呼ばれるプロミッソンにおいて日系団体間の連携強化を進めた。また,同祭典ではプロミッソン市役所と協力し盛大な祝賀式を実施し,日伯交流を更に緊密化させた。さらに,同人は28年間ボランティア教師として日本語教育に尽力し,ノロエステ日語普及会林間学校等の各種行事の企画運営により,同地域の日本語普及に大きく貢献した。 |
氏名 | 肩書き | 住所 |
熊坂 ヨシヲ | ノロエステ連合日伯文化協会相談役 | サンパウロ州 カフェランジア市 |
(主な功績) 熊坂氏は,2004年からブラジル・カフェランジア文化協会会長。同会に日本人会館及び体育館を建設した。その後,同氏は体育館を日系社会内だけでなく市民の誰もが利用できるよう開放し,カフェランジア市から定期的にスポーツ指導者を招いて活動するなど,日伯スポーツ交流に貢献している。また,同氏は移民資料館を設置し,カフェランジアにおいて日本人移住者が独立した営業農家へと飛躍していく歩みを写真を通して伝え,同地域での日系社会のプレゼンス向上と日伯相互理解を促進している。 |
氏名 | 肩書き | 住所 |
高橋 邦雄 | 元アラサツーバ日伯文化協会会長 | サンパウロ州 アラサツーバ市 |
(主な功績) 高橋氏は,60年以上にわたりブラジル・サンパウロ州アラサツーバ市の日系社会活動を精力的に率い, 日系社会の活性化を進めてきた。特に,アラサツーバ日伯文化協会会長として,第1回アラサツーバニッポンフェストを企画し,和太鼓等の日本文化を普及した他,アラサツーバ市文化委員として日伯文化交流に尽力した。また,薬物中毒患者支援施設や貧困家庭の子供の教育支援を行う等,同地における日系社会及びブラジル社会の福祉向上にも貢献している。 |
氏名 | 肩書き | 住所 |
山村 敏明 | 聖南西文化体育連盟会長 | サンパウロ州 レジストロ市 |
(主な功績) 山村氏は,ブラジル・サンパウロ州リベイラ沿岸日系団体連合会会長及び聖南西日伯文化体育連盟会長として,加盟団体の行事の実施を調整し,団体間が相互に協力できる体制を構築した。また,各団体の問題や課題を把握し地域全体で解決する体制を整えるなど,地方日系団体の活動維持と活性化に貢献した。更に,同氏はレジストロ日伯文化協会会長として,レジストロ市及び岐阜県中津川市と協力して移民資料館及び文協会館を設置した他,灯籠流し等各種文化行事を通じて日伯文化交流に大きく貢献している。 |
氏名 | 肩書き | 住所 |
楮本 エミリア 恵美 浦部 | 元アラサツーバ日本語普及センター教師 | サンパウロ州 アラサツーバ市 |
(主な功績) 楮本氏は,ブラジル・サンパウロ州各地にて,日本語教師として約40年間日本語の普及に尽力してきた。同人の進めた日本語教育は,当地日系社会の日本語教育が継承日本語からブラジルで活躍するための外国語としての日本語教育に移りゆく中で,ブラジル社会及びブラジル日系社会の変化に即し,音楽を通じて日本の文化や習慣も教える心の通う教育として定評が高い。同人は,日本語教育を通じて言葉だけではなく日本文化や日本の精神を同地ブラジル社会に広く浸透させ,日伯文化交流に大きく貢献した。 |
氏名 | 住所 | |
ブラジル日本商工会議所 | サンパウロ州 サンパウロ市 | |
(主な功績) 同団体は,1940年,日伯貿易の拡大に伴い設立され,今日に至るまで進出する日本企業の事業活動を後押ししている。ウジミナス製鉄所をはじめ,セニブラ,アマゾンアルミ等,伯への多大な貢献となった日伯合同プロジェクトや伯の日本デジタルテレビ方式採用,両国間の社会保障二重払い防止協定締結の一翼を担った。また,近年は,日伯経済合同委員会等にて,伯ビジネス環境における障壁を取り除くべく伯政府に対し提言を行うなど,日伯経済関係及び友好親善の促進に貢献している。 |