令和元年度外務大臣表彰伝達・祝賀式

令和元年10月3日



事業日:令和元年9月4日(水)

事業場所: 総領事公邸

事業要約
 9月4日、令和元年外務大臣表彰の栄誉に浴されました呉屋 新城 春美氏、南 利実氏、日下野 良武氏、山下 治氏、マウリリオ・ビアジ・フィーリョ氏に対する表彰状伝達・祝賀式を在サンパウロ日本国総領事公邸にて開催しました。

 呉屋氏は、ブラジル日本文化福祉協会会長として、ブラジル日本人移住110周年記念式典をはじめとする文化事業の開催を通して、日伯文化交流及び日系人の福祉向上に貢献されました。また、沖縄県人会での活動や、ジャパン・ハウス サンパウロの第1期運営委員会メンバーとしての活躍により、日本文化の多様性を広めると共に、日系人の地位向上及び日系社会とブラジル社会の一層の共生にご尽力されました。

 南氏は、医師として長年にわたり日系社会の健康的な生活支援に寄与して来られました。特に、ブラジル全土に点在する移住地への巡回診療を積極的に行われ、医療が行き届きにくい地方在住の日本人移住者達に日本語での診療を行って来られたほか、各地日系団体での講演活動や現地邦字紙での医療相談コーナー等を通じて、日本人移住者及び日系人が日頃から健康的な生活を送れるよう支援し、日系社会の福祉向上に大きく貢献されました。

 日下野氏は、ブラジル日本語センター理事長及びジャーナリストとして、日本語の普及及び日伯文化交流促進に尽力して来られました。同センターでは、1998年に副理事長となり、日本語を学習する若者を日本へ派遣する「ふれあい日本の旅」や学習者同士の交流行事「ふれあいセミナー」を中心になって企画されたほか、昨年、理事長に就任されてからも、日本語教師養成講座及び研修会、スピーチコンテスト、日本語まつり、日本語通信講座、日本語能力試験等の実施を継続するなど、ブラジルにおける日本語普及活動に大きく貢献して来られました。

 山下氏は、ブラジル・コロニアピニャール地区の初期移住者の代表者の一人として、またコロニアピニャール文化体育協会会長として、日本人移住地の村作りを率先して進める中で、同地のインフラ整備に尽力し、日本人移住者達の生活環境改善に努められました。また、人造りへの信念のもと、同地に日本語学校を建設し、和太鼓等様々な日本文化の普及に大きく貢献されました。さらに、移住地において葡萄・柿・ビワ等の果物栽培の導入・振興に成功し、同地日系人の生活向上に大きく貢献されました。

 ビアジ氏は、1994年の初開催のときから「アグリショウ(Agrishow)」に携わり、これを南米最大の農業イベントへと発展させることに貢献されました。このイベントは、農業関係者を結びつける場としての役割を果たし、ブラジル農業の発展及び日系人のビジネス拡大に大きく貢献して来ました。また、ビアジ氏の社長就任後、ビアジ氏が務めていた会社はサトウキビの生産量が約20年間で約6倍に拡大し、ブラジル農業の発展に大きな役割を果たし、日系人農家の生活向上にも寄与されています。

 受賞者の皆様の長年にわたる日伯の友好協力関係の拡大に対する大きな貢献に対し,改めて深く感謝し,栄えあるご受賞を心からお祝い申し上げます。