海外安全対策情報 令和6年度第1四半期(4~6月)
1 社会・治安情勢
(1) サンパウロ州の治安は依然として回復の兆しを見せず、サンパウロ市及び周辺の都市においては、けん銃を使用した強盗事件やひったくり事件が多発している。さらにサンパウロ市セントロ地区においては、集団による強盗致傷事件が昼夜を問わず発生している。 (2) また、上記犯罪事実以外にも、サンパウロ市中心部のパウリスタ大通りを中心に、 様々な目的を掲げるデモが頻繁に発生しており、注意を要する。
2 一般犯罪・凶悪事件の傾向
コロナ禍の収束とともに、強盗・窃盗事件が増加しており、邦人が被害者となる事件の発生件数も増加傾向にある。
3 主な邦人被害
(1) 強盗致傷・強盗事件ア 4月10日(水)午後11時頃、コンソラソン地区において、賊複数名は飲食店で食事を終え1人で徒歩通行中であった被害者の斜めがけショルダーバッグをひったくろうと押し倒し、同バッグ在中の財布等を奪い取って逃走した。その際、被害者は頭部及び手を負傷した。
イ 4月12日(金)午後10時頃、リベルダージ地区において、賊は飲食店で食事を終え1人で徒歩通行中であった被害者の手にしていたスマートフォンをひったくって逃走した。その際、被害者は転倒し、顔面並びに手足に擦過傷及び打撲を負った。
ウ 6月23日(日)午前6時40分頃、ベラ・ヴィスタ地区所在のホステル前において、賊複数名は被害者が手にしていたスマートフォンを強奪した。被害者は、逃走車両に乗り込もうとする賊を阻止しようとしたところ、車が急発進したことにより転倒し右腕に軽傷を負った。また、後刻スマートフォンに収納していたクレジットカードの不正利用(1万円)も発覚した。
(2) 窃盗事件
4月19日(金)午後7時頃、パウリスタ大通りにおいて、賊は徒歩で帰宅途中であった被害者に徒歩で正面から近づき身につけていた被害者のネックレスをひったくり、大勢の歩行者らの人混みに紛れて逃走した。
(3) 暴行事件
5月27日(月)午後7時頃、ジャルジン・パウリスタ地区において、賊は徒歩にて帰宅途中で信号待ちしていた被害者に急接近しいきなり右の手のひらで胸元を殴打した。直後、通行人が賊を追い払い被害者にけがはなかった。
4 テロ事件発生状況
事件の発生は認知していない。
5 誘拐・脅迫事件発生状況
邦人被害は認知していない。