海外安全対策情報 令和6年度第2四半期(7~9月)
1 社会・治安情勢
(1) サンパウロ州の治安は依然として回復の兆しを見せず、サンパウロ市及び周辺の都市においては、けん銃を使用した強盗事件やひったくり事件が多発している。さらにサンパウロ市セントロ地区においては、集団による強盗致傷事件が昼夜を問わず発生している。
(2) また、上記犯罪事実以外にも、サンパウロ市中心部のパウリスタ大通りを中心に、様々な目的を掲げるデモが頻繁に発生しており、注意を要する。
2 一般犯罪・凶悪事件の傾向
コロナ禍の収束とともに、強盗・窃盗事件が増加しており、邦人が被害者となる事件の発生件数も増加傾向にある。
3 主な邦人被害
(1) 強盗事件
7月6日(土)午後6時頃、ヴィラ・クレメンチーノ地区において、賊は交差点で信号待ちしていた被害者乗車の車両(家族運転)の助手席窓ガラスを割り、ルームミラーにナビとして設置されていた携帯電話をホルダーごと窃取し逃走したもの。被害者及び同乗の家族にけがはなかった。
(2) 窃盗(空き巣)事件
ア 7月13日(土)午前9時30分から午後6時頃までの間において、賊はバイク便を装い被害者宅が不在であることを確認した上正面玄関の鍵を破壊して侵入。室内を物色し、日本国旅券、外国人登録証、現金、貴金属などを窃取して逃走したもの。隣人宅防犯カメラには、不審な車両が停車しており車内に数人の男が乗車していた。
イ 7月18日(木)午前から夕刻にかけて、賊は住居者不在中にガレージの扉を破壊して侵入し、貴重品(日本国旅券、身分証、現金、ノートパソコン、タブレット)を窃取の上、同所設置の防犯カメラシステム一式を持ち去ったもの。
(3) 窃盗(ひったくり)事件
9月8日(日)午後3時頃、リベルダージ地区ガルボン・ブエノ通り路上において、賊は買い物中であった被害者に近づき、同人が身につけていたネックレスをひったくりいずれかへ逃走したもの。被害者にけがはなかった。なお犯行に気づいた際、賊は既に15メートル以上離れた場所まで逃走していた。
4 テロ事件発生状況
事件の発生は認知していない。
5 誘拐・脅迫事件発生状況
邦人被害は認知していない。