清水総領事 新年の御挨拶(令和7年)
令和7年1月6日

謹んで新年の御挨拶を申し上げます。
皆様、令和七年の新年をどのようにお迎えになりましたでしょうか。私にとっては、当地着任後二度目の新年となりました。本年は、日本とブラジルとの外交関係樹立130周年に当たります。そして4月にはいよいよ大阪・関西万博が開幕します。大いなる節目の年ですから、相互の交流も一層盛んになることが見込まれます。
昨年は、5月に岸田総理大臣(当時)が二国間の訪問としては十年ぶりにブラジル(ブラジリア及びサンパウロ)を訪問され、日・ブラジル首脳会談では、両国関係を一層の高みに引き上げるために、日・ブラジル戦略的グローバル・パートナーシップの更なる強化やグリーン・パートナーシップ・イニシアティブ(GPI)を含む様々な取組みを行うことで一致しました。また、11月にはブラジルがホスト国であったG20リオデジャネイロ・サミットに石破総理大臣が出席し、昨年2度目の日・ブラジル首脳会談では、両国間の貿易投資拡大のため、日・メルコスール戦略的パートナーシップ枠組み(仮称)につき協議し、協力して取り組んでいくことが合意されました。また、パンデミック後本格化した日本からの要人来訪も目白押しであり、地方自治体からは北海道、青森、岩手、長野、福井、和歌山、宮崎の各道県や大阪市から知事をはじめ要人が来訪され、当地の各県人会などでの記念式典が賑やかに開催されるなど大いに伸長が見られました。
サンパウロ州は、面積でいえばブラジルの3%に過ぎませんが、ブラジル経済の約3分の1、人口の約5分の1を占める南米最大の要衝です。国土の3%といっても日本の本州と四国を合わせた規模ですから、州内の様々な都市はそれぞれ一大拠点をなしており、都市ごとに特色のある産業を通じてブラジル経済に貢献しています。私はこれまで30ほどのサンパウロ州内地方都市、またサンパウロ市内の各所を訪問して、農業、経済界、法曹界、文化・芸術やジャーナリズムの分野、官界、政界など様々な分野で、日系人の方々が活躍され、サンパウロ州のみならずブラジル全体の発展に大いに貢献しておられることを拝見してきました。
また、サンパウロ州内には、380もの日系企業が進出しています。私は、その内のいくつもの工場を実地に見学させていただき、多くの日系企業関係者と意見交換を実施させていただきました。多岐な分野にわたる日系企業の皆様の御活躍は、サンパウロ州のみならず、ブラジルとの経済関係強化に大いに資するものであり、総領事館としても、引き続きできる限りの支援をさせていただきたく存じます。
そして、日本のコンテンツや食品、酒類への人気もブラジルでは引き続きたいへん高いものがあります。サンパウロ市内目抜き通りにある「ジャパン・ハウス サンパウロ」は常に多くの来場者でにぎわっており、2017年5月の開館以来、間もなく来場者は400万人を越え、ブラジル人の日本文化や日本の文物への関心が高まっていると実感しております。
昨年のこの場で私は「先人敬慕」という言葉を記しました。年始にあたり、日系の先人たちがこれまで果たされてきた大いなる貢献に、改めて思いを馳せつつ、今年一年を通じて、当館が管轄するサンパウロ州、マット・グロッソ州、マット・グロッソ・ド・スール州及び三角ミナス地域と日本との関係が一層増進されるよう、わたくしたち総領事館も力を尽くしていきたいと思います。
本年も、引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。
皆様、令和七年の新年をどのようにお迎えになりましたでしょうか。私にとっては、当地着任後二度目の新年となりました。本年は、日本とブラジルとの外交関係樹立130周年に当たります。そして4月にはいよいよ大阪・関西万博が開幕します。大いなる節目の年ですから、相互の交流も一層盛んになることが見込まれます。
昨年は、5月に岸田総理大臣(当時)が二国間の訪問としては十年ぶりにブラジル(ブラジリア及びサンパウロ)を訪問され、日・ブラジル首脳会談では、両国関係を一層の高みに引き上げるために、日・ブラジル戦略的グローバル・パートナーシップの更なる強化やグリーン・パートナーシップ・イニシアティブ(GPI)を含む様々な取組みを行うことで一致しました。また、11月にはブラジルがホスト国であったG20リオデジャネイロ・サミットに石破総理大臣が出席し、昨年2度目の日・ブラジル首脳会談では、両国間の貿易投資拡大のため、日・メルコスール戦略的パートナーシップ枠組み(仮称)につき協議し、協力して取り組んでいくことが合意されました。また、パンデミック後本格化した日本からの要人来訪も目白押しであり、地方自治体からは北海道、青森、岩手、長野、福井、和歌山、宮崎の各道県や大阪市から知事をはじめ要人が来訪され、当地の各県人会などでの記念式典が賑やかに開催されるなど大いに伸長が見られました。
サンパウロ州は、面積でいえばブラジルの3%に過ぎませんが、ブラジル経済の約3分の1、人口の約5分の1を占める南米最大の要衝です。国土の3%といっても日本の本州と四国を合わせた規模ですから、州内の様々な都市はそれぞれ一大拠点をなしており、都市ごとに特色のある産業を通じてブラジル経済に貢献しています。私はこれまで30ほどのサンパウロ州内地方都市、またサンパウロ市内の各所を訪問して、農業、経済界、法曹界、文化・芸術やジャーナリズムの分野、官界、政界など様々な分野で、日系人の方々が活躍され、サンパウロ州のみならずブラジル全体の発展に大いに貢献しておられることを拝見してきました。
また、サンパウロ州内には、380もの日系企業が進出しています。私は、その内のいくつもの工場を実地に見学させていただき、多くの日系企業関係者と意見交換を実施させていただきました。多岐な分野にわたる日系企業の皆様の御活躍は、サンパウロ州のみならず、ブラジルとの経済関係強化に大いに資するものであり、総領事館としても、引き続きできる限りの支援をさせていただきたく存じます。
そして、日本のコンテンツや食品、酒類への人気もブラジルでは引き続きたいへん高いものがあります。サンパウロ市内目抜き通りにある「ジャパン・ハウス サンパウロ」は常に多くの来場者でにぎわっており、2017年5月の開館以来、間もなく来場者は400万人を越え、ブラジル人の日本文化や日本の文物への関心が高まっていると実感しております。
昨年のこの場で私は「先人敬慕」という言葉を記しました。年始にあたり、日系の先人たちがこれまで果たされてきた大いなる貢献に、改めて思いを馳せつつ、今年一年を通じて、当館が管轄するサンパウロ州、マット・グロッソ州、マット・グロッソ・ド・スール州及び三角ミナス地域と日本との関係が一層増進されるよう、わたくしたち総領事館も力を尽くしていきたいと思います。
本年も、引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。