新総領事のご挨拶

令和5年11月14日


着任のご挨拶

 
 この度在サンパウロ総領事を拝命いたしました清水享と申します。
 
 世界の大都市の中でもとりわけ日本との結びつきの強いサンパウロにおいて職責を担うご縁をいただきましたことに身が引き締まる思いです。在サンパウロ総領事館の管轄地域内には120万人以上ともいわれる日系人の方々が居住され、115年以上にわたり日本とブラジルとの紐帯を紡いでこられました。この間、日系社会の皆様は種々の分野でブラジルの発展に貢献し、ブラジル社会で高い信頼を得ていらっしゃいます。この信頼は日本人に対する信頼にもなっており、引き続き日系社会の活性化の一助となりたいと考えております。また、サンパウロは日系進出企業数では南米随一です。更には2017年4月にはジャパンハウスが開設され、南米における日本文化の発信拠点となっております。両国の経済・文化関係の発展に人的交流は欠かせませんが、本年9月末から我が国においてブラジル人向けの短期査証免除が実現し、ブラジルにおける日本人への短期査証免除措置も継続となったことで、人的交流の活性化が期待されています。
 
 私は、これらのつながりを一層強化するために、総領事館が管轄するサンパウロ州、マット・グロッソ州、マット・グロッソ・ド・スール州及び三角ミナス地域において、機会を見つけてできる限り現地を訪問し、皆様のお役に立てるように尽力したいと思っています。そして、総領事館のもっとも重要な任務である在留邦人の方々の安全確保につきましても、皆様のご意見もいただきながらしっかり対応させて頂きたいと思います。
 
 私は、平成2年に外務省に入省し、これまで様々な分野に従事して参りましたが、ブラジルには平成16年から2年半近くブラジリアで勤務したことがあります。そのブラジルに再び戻ってくる機会をいただいたことを大変嬉しく感じます。貿易投資など経済関係、文化・芸術・学術交流、スポーツや武道、盆踊り大会などの様々な日本のお祭り、食文化等々、日本とサンパウロ総領事館管轄諸州との関係は、ブラジルの大地の地平線の如く無限の拡がりを持つものでありましょう。皆様からのお力添えを得つつ、その拡がりが更に大きくなるよう努めて参りたいと思います。どうぞよろしくお願い申し上げます。
 

 
 
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