令和3年度秋の叙勲受章者について

令和3年11月3日
主催者:外務省
発表日:11月3日(水)
事業要約:令和3年秋の邦人叙勲及び外国人叙勲が決定しました。当館推薦者から以下の方々が、叙勲の栄誉に浴されました。皆様の長年に亘る日伯の友好協力関係の拡大に対する大きな貢献に対し、改めて深く感謝し、栄えあるご受賞を心からお祝い申し上げます。
 
功績概要:
 
〈邦人叙勲〉
 
鈴木 章子 様  (旭日双光章)
陶芸家
 鈴木氏は、女流陶芸家の先駆けとして若い頃より日本で活躍後、昭和37年にブラジル移住後には、同国初となる登り窯を築き、地場の材料を用いた数々の作品を各地の個展や展覧会で発表されました。ブラジル陶芸界の第一人者として、日用品としての認識が一般的であった陶器に対する評価を、日本の伝統技術に裏打ちされた高度な芸術品として広く認知・普及させることに大きく貢献されました。後進育成や日本の陶芸技術の継承にも取り組まれたほか、その長年に亘る精力的な活動は、日本文化の普及のみならず、日伯両国の文化交流や友好親善の促進、ブラジルにおける日本人及び日系人の地位向上にも大きく寄与されました。
 
小賀 誠二 様  (瑞宝小綬章)
元 サンパウロ大学教授
 薬理学・毒物分野に関する研究において、日本とブラジルの学術交流に尽力し、両国の相互理解促進に貢献したほか、サンパウロ大学の学生へ日本の大学で学ぶ機会を持つことを推奨するなど、次世代の日伯学術交流のための環境醸成に貢献されました。
 また、ブラジルゲートボール連合会において会長や副会長という要職を12年間勤め、30周年の国際大会開催、北海道芽室町との交流、ゲートボール団体を正式なスポーツ団体へと転換させるなど、ゲートボールを通じた日伯間の親善交流に貢献されました。
  
〈外国人叙勲〉
 
ペドロ・イサム・ミズタニ 様  (旭日単光章)
現 ピラシカーバ日伯文化体育協会会長
現 コザン社経営審議会 メンバー
元 コザン社経営審議会副会長、ライゼン社副会長
  長年にわたり、ピラシカーバ日伯文化体育協会の活動に貢献。平成12年には同協会の文化スポーツ施設の土地購入に尽力し、地域のスポーツ文化発展に寄与。平成24年の会長就任後は、同団体の太鼓、踊り、カラオケ、格闘技、婦人会、高齢者ケア等、様々な部門の活動支援を行い、平成26年から27年にかけて同協会施設の改修工事に尽力されました。平成25年から令和元年にかけて、「ピラシカーバ日本祭り」を開催し、地域の日本文化の発展に貢献。同時に、エタノール生産大手であるコザン社の経営審議会副会長及びライゼン社の副会長として、ブラジルの自動車産業やエタノール産業の発展に貢献されました。